MATO PARENTS JOURNAL
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WHITE
自分時間なんて持てない、そんな時だからこそ
石川 明日香
昨年12月に三人目の娘を出産した時、
主人は会社で初めて半年間の育児休暇を取得しました。
遡ること出産よりも1年以上も前のこと。
「もし子供が生まれたら、育休を取りたい」
その頃から彼は育休を取ることにすごく前向きで。
でも私の目から見ても彼はすごく忙しく仕事をしていて、
帰りは毎日遅く、帰宅後も深夜まで仕事していることもザラ。
同じ業界にいたので、彼の仕事内容もなんとなくは分かっているつもりですが、
とても彼抜きではこの会社は回らないだろうな・・・と思っていたので、
まさか本当に育休を取るなんて思ってもいませんでした。
出産の2ヶ月前だったでしょうか。
突然の育休宣言に、彼の会社の方々はそれはそれは驚いたと思うのですが、
誰一人反対することなくポジティブに背中を押してくれたそう。
そもそも
「なぜ育休を取ろうと思ったの?」
と改めて聞いてみました。
理由は大きくは3つ。
① 自営業で育休制度なんてない私の負担が大きすぎるから。
育児を分担することで、私が早く仕事復帰できる環境を作ってあげたい。
産後2ヶ月経つか経たないかの時期に撮影がピークに忙しくなり、
まだ母乳とミルクの混合だったので彼がベビーを連れて撮影現場に同行してくれていました
② 体調の良くなかった私の実家家族の状況を踏まえて。
私が実家の家族のケアもしなくてはならない状況だったので、
せめて子育ては分担したいなと。
育休中はどこにいくのもいつも一緒
離れている時間なんてほとんどなかったような気がします
③ これが一番大きな理由。
子育てを0から始めるというのを体感したかったから
それを経験することで、上の二人への理解や愛情も深まるのではと思った。
(我が家はステップファミリーなので、上の二人とは家族になってまだ数年です)
ロケ中にオムツ替え。授乳以外はなんでも率先してやってくれました
「じゃあ、実際に経験してどうだった?」
・
・
・
「子育てってすごい」
即答でした。
「半年間の育休を経験して、世の中的に
子育てはママがメインという現状により違和感を感じた。
子供は母親から生まれてきているから、その関係性は超えられないけど、
めちゃくちゃ大変な子育てを女性だけがやるという認識が、そもそも間違っているんじゃないと。
やっぱり子育てって一緒にやるものなんだな。
夫婦で、というだけじゃなくて、うちの場合は家族でだけど。」
もうすぐ出産から一年経ちますが、
このJOURNALがきっかけで改めて彼とそんな話をしました。
私が彼の育休半年間で感じたことは
大変な時を一緒に乗り越えると
それは大変な思い出ではなくて、
家族にとってかけがえのない経験に変わるんだな。
ということ。
子育てを分担しているというよりは、一緒に子育てしている感覚で、
きっとこの時にしか感じることができない、貴重な時間だったように思います。
日本でも男性の育休取得を後押しするように政府は企業に働きかけていますが、
まだまだ取得率が低いですよね。
だって、取りたくても普通は取れないと思います。
私たちの場合は私が自営業だったからできたことで、
もし専業主婦だったら?もし会社員で私も手当が60%しか貰えなかったら?
と考えたら、政府は育休取れ取れ言う前に、もっと男性が育休を取れる環境作りを考えるべきだ!
と少し腹が立ってしまったり。
熱くなりすぎて話が脱線しました。笑
家族でどっぷり子育てにハマった半年間。
子供を育てると言うのは決してママだけの役割ではなくて、
夫婦や家族でシェアすることで、
その先の皆んなの幸せにも繋がっていくんだと思います。
今は彼の育休も終わり日常を取り戻していますが、
以前とは生活も働き方も180度変わってベビー中心の生活です。
9ヶ月になった娘は絶賛人見知り中!
遂には・・・パパにまで・・・
「半年間も毎日一緒にいたのに(泣)!!!!」
ってパパ半泣きだったんだよ〜って、
いつか大きくなった娘に話してあげようと思っています。笑
石川 明日香
石川 明日香
石川 明日香
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