MATO PARENTS JOURNAL
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BLUE
育児も仕事も、楽しむ覚悟が必要って話。
Petsy & Jille
ボンジュール!
Petsy&JilleのPetsy(夫)です。
この度Jille(妻)と共にMATO JOURNALでライターを勤めさせていただくこととなりました。
MATO JOURNALに向けた私たちの思いについては、Jilleが書いた「家族の形の変化を見つめる」をお読みいただければと思いますが
簡単に振り返るとともに、夫としての思いをほんの一言だけ付け加えるとこんな感じ。
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私たちは、ゆるふわ系弁護士✖︎バリキャリ食関係OLの30代共働き夫婦です。
趣味は食べ歩きと野球観戦であり
東にウマイものありと聞けば東へ
西で贔屓のプロ野球球団の試合があると聞けば新幹線に飛び乗って西へと向かいます。
私たち夫婦はこれまでこんな風に自由気ままなDINKSライフを謳歌してきました。
そんな私たち夫婦のもとに、突如彗星の如くびびっとSuper CuteなBABYが舞い降りて来てくれることに。
新たなる家族が加わることによって私たちに芽生えた喜びや葛藤、ときめきやどきどき、言葉にならないようなモヤモヤ感など
そのときどきで感じたことを綴ってまいりたいと思っています。
妻は妻なりの目線で、私は私なりの言葉で。
ちなみに Petsy&Jille というのは、まだ見ぬBABYのために我が家にやってきてくれた「はじめてのお友達」。
クマのぬいぐるみのペッツィとジルが由来となっています。
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さて、昨夏、妻の妊娠がわかって以来、ぐんぐん大きくなっていく妻のお腹を見つめながら、お腹の中ですくすくと育っていくBABYとの時間を過ごしていくなかで
気がつけば芽生え、そしてふつふつと静かに育まれていく気持ちがありました。
目には見えないけれど、確実にそこに存在し、着実に育っていく小さな「いのち」。
まだ胎動も感じられないような時期から、妻のお腹に耳をあてて目を閉じれば、不思議とその小さな「いのち」とお話できるような気がして、毎日心の中で話しかけたり。
胎動を感じられるようになってからは
猿蟹合戦など日本の古典的昔話や、幻惑的な世界観が美しい宮沢賢治の小説、中原中也の才気あふれる詩、なんかを読み聞かせては
物語の展開に合わせてボコボコお腹を蹴ったり、ぽこんと小さくパンチをしたり、怖い話を読んだときにはシーンと全く動かなくなるなど
感情表現豊かなBABYと触れ合っていたくて、お腹にそっと手を置いてみたり。
とにかくまだ見ぬBABYのことが愛おしくて愛おしくてしょうがないこの気持ちが、いわゆる「父性」というものなのではないかと感じたのは
小さな「いのち」との交流が始まって随分と経ってからのことだったように思います。
「父性」とは何かについて気になったので少しだけ調べてみると
「父性」とは、家庭の中で父親に期待される性役割のことであるなどとして
父親に芽生える感情というよりは、むしろ母親との「性差」を前提として家庭内で父親に求められる「役割」である
と定義付けられるものが大半であることに気がつきました。
そこでは、例えば
母親に求められるものは子どもを優しく包み込むような愛情深さであり
父親に求められるものは社会で生活していくうえで必要な規律であり、あるいは知識である
といった整理がなされていたりします。
「出産と育児」という文脈で考えたとき
父親は男性である以上出産することはできないし、母乳を作り出すこともできないなど
生物学的な性差によって子どもとの関わり方に差が生じることを避けられない部分があることは理解しつつも
そのことを除けば子育てにおいて「父親」が果たすべき役割と「母親」が果たすべき役割というのは
社会全体におけるジェンダー観の変化や、それに伴って性差の相対化が進みつつある現代社会において、そんなに明瞭に区分できるものではないように思います。
仮に、子育てにおいて両親が果たすべき役割というものがあるとして
それは性差に基づいて父親には〇〇が求められる、母親はこうあるべきと整理されるものではなく
それぞれのパートナーが持つ個性や協力関係のなかで自然と果たされていくものなのではないか。
子育て領域では未だに性差に基づく役割分担論が平然と語られているなんて…と
モヤモヤした気持ちを抱いていたそんなある日。
妊婦健診から帰ってきた妻のJilleちゃんから、その日撮影したBABYの4Dエコー映像を見せてもらいました。
4Dエコーというのは、赤ちゃんの身体やお顔を立体的に見せてくれる優れモノで
お腹の中にいる赤ちゃんがどんなお顔をしているのかがわかっちゃったりするということで大変楽しみにしていました。
ところが、そこは両親ゆずりの天邪鬼っぷりをいかんなく発揮する我が家のBABY。
せっかくの4Dなのにまったくお顔を見せてくれないじゃあないか!?
その日以来、夜の読み聞かせのときには
「パパ早く君のお顔が見たいから次のエコーはお願いね!」
と毎日のように平身低頭お願いするようになりました。
お願いしたときは
「よしよしお前のその願い、叶えてしんぜよぉ〜」
みたいな感じでお腹をポコンとパンチして応えてくれたりもするのです。
それなのにその後も毎回「まあるい輪郭のほっぺ」しか見せてくれないなんてところも
むしろそれはそれでかわいいじゃあねぇか…
と感じたりして、父性に関するモヤモヤなんてどこへやら。
「僕は早く君の顔が見たい!」
というこの気持ちを父性と呼ぶことにさせていただいて、今日は筆を置きたいと思います。
Petsy & Jille
Petsy & Jille
Petsy & Jille
Petsy & Jille