MATO PARENTS JOURNAL
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BEIGE
発達ゆっくりな息子と「お友達」を考えた
Rui
先日、息子は年少さんになり、入園式を迎えました。
発達に障がいがあるのではないかと気がついた時から、もしかしらたこの日を迎えられないのではないかと悲しく思ったこともありましたが、 当日は彼なりに楽しみながら式にもしっかりと参加することができて親として本当に誇らしかったです。
不安が大きいと抱っこかベビーカーなのですが、入園式の日は初めて駐車場から園まで自分の足で歩けました。
私は息子が1歳半検診で発達の遅れを指摘されてすぐに彼の将来、進路について考えました。
まずは幼稚園。義務教育ではないのだけれど同世代のお友達と過ごす時間も大切ですよね。
ただ、息子にとっても私にとっても生まれて初めての集団生活として一般的な幼稚園や保育園に入るのはかなり勇気のいることでした。
そこで息子でも楽しく参加できる集団を調べてたどり着いたのは「療育園」でした。
皆さんは「療育」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
療育とは発達支援のことで息子のように障がいがあったり、また障がいがある可能性のある子どもにそれぞれの発達の状況や特性に応じて「困りごと」の解決と将来の自立、社会参加を目指して支援することです。
息子はこの療育を行う療育園に通園することになりました。
通園リュックを背負う練習中です。物を身につけるのが苦手なので少しずつ慣らしています。
今、療育を受けたい子どもが増えており、療育園に入園させるのにもとても長い道のりがありました。
ここで話すととても長くなりますので詳しくは こちら を読んでください。
息子が通う療育園では親子で1日を過ごします。
これは保護者が子どもに対する働きかけを園で一緒に学び、自宅でも実践することによって療育の効果を高めるためです。
息子は聴覚より視覚優位なので言葉だけではなく絵カードのような視覚的補助を必要とします。
例えば、教室には色々なマークがあります。息子はバナナ組、個人のマークはペンギンです。
登園してまず下駄箱に靴を入れます。
「ここに入れるよ」という言葉だけだと理解するのは難しい息子。
そこで彼の下駄箱にはバナナとペンギンの絵が貼ってあります。座席にも同じマーク。ロッカーにも同じマークがあります。
このように園での活動におけるほぼ全ての場面にマークや絵カードが用いられています。
下駄箱にクラスのマークをつけるくらいならもしかしたら通常の園でも行っているかもしれませんね。
私は療育とは障がいのある子どもに対してだけ行うものではないと思うのです。
と私は思っています。
息子にはできないことがたくさんありますが、懇切丁寧に教えればできることがどんどん増えていきます。
よく主人とも「伸び代だらけ」と言っています。
定型発達のお子さんなら一言でできることを様々な工夫をして、何倍もの時間をかけることでできるようになります。
もしこのジャーナルを読んでくださってる方々が今後息子のような障がいを持った方と接するとき、いつもより少し丁寧に時間をかけて接していただけたらその方も安心するのではないかなと思っています。
息子とおそろいの洋服を集めるのが趣味です。みんなに「今しかできないよ!」と言われるので今のうちにいっぱいおそろいコーデしたいです。