MATO PARENTS JOURNAL
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WHITE
孤独と家族 -信州 松本旅行記-
Kenny and Doggy
以前、MATO by MARLMARL「re:think parent」の動画撮影にてご一緒させていただいたご家族が本を出版されたので拝読させていただきました。
エリンさんとみどりさんは、自分とは比較的近い音楽シーンで活動されていることもあって、その存在は存じ上げていたのですが、撮影でご家族含めて初めてお会いし、とても素敵な印象を受けました。
本を出版されたという情報を目にしまして早速購入して読ませていただいた次第です。
撮影時のオフショット
本の内容としては、対談形式(2人への取材形式?)をとりながら、2人の人生や出会いから現在に至るまでの出来事を記しながら、国や家族のあり方など、おふたりの考え方が記されています。
本の感想は人それぞれだと思いますので、是非手にとって読んでいただき、考えていただければ嬉しいのですが、この本から自分が特に重要だと感じたポイントは「無知」というものです。
本の中では、エリンさんの告白に対して「みどりさんの無知」「子供の無知」「社会の無知」という3つの無知が書かれています。
当然、読む中で読み手の無知、つまり「自分自身の無知」も突きつけられます。
この「無知」という事実を突きつけられた時にどう反応するのか?
みどりさんや子供たちは、様々は反応や態度を見せながらも理解に努めていく姿が記されています。
では、社会はどうか? この本に書かれていることは1つの家族のケースであり、世界は多くのジェンダー問題が存在します。
SNSなどに目を通していれば、それに対する様々な意見に触れるのではないでしょうか?
しかし、極端な意見や誹謗中傷などはほとんどが「無知」のまま発せられていることがほとんどのように思えます。
例えば、
同性婚を認めると出生率が下がり、少子化が加速する。
政治家を含めて、SNSなどでも多く目にする意見です。
これはデータで根拠がないことが裏付けられています。
同性婚を認めている国でも出生率が上がる国もありますし、横ばいの国もありますし、下がる国もあります。
日本で少子化が進んでいるのは、全く別の理由が積み重なったものと考えられますし、そもそも同性婚は認められていません。
このような無知から生まれた暴論が、あたかも真実のように出回ってしまい「無知」のまま染まってしまう人が増える。
この本には確かに「主張」があります。
ただ僕が今回伝えたいことはそれに100%賛同しよう!!ということではなく、「無知」への抵抗です。
人間は無音空間に45分以上耐えられないという話があるのですが、「無知」「無視」というものも人間をおかしくさせるものだと、SNSなどを見ていても強く感じます。
最近だとコロナの後遺症の「無味」も辛いという話も似ているかもしれません。
1つの事柄に対しての理解が増えれば増えるほど、極端な意見はなくなると思いますし、自分自身を救うことになると思うのです。
偉そうに書き連ねましたが、自分も様々な本や意見に触れて自分自身の無知に触れ、恥ずかしくなります。
でもそこからどうするか?それが大事なことだと思います。
痛みを伴っても進んでいくことが、より良い世界につながると思います。
僕もまだまだ理解が足りませんが、それでもこんな素敵な家族が増えたら嬉しいです。
本を書いてくれてありがとう。
最後にもう一冊紹介させてください。
普段なかなかこういったいわゆる自己啓発本とも称される本は読まないし、自分自身としては「無駄」に価値を見出すタイプだと思っているので、普通なら読まなかったと思います。
読んだきっかけは、南さんとお仕事させていただく機会があり、その中で人間として興味を持ったからでした。
仕事相手のことを知りたい。と思ったこともあると思います。
読んでみると、彼がこの本の中で捨てることを推奨しているものとは、コロナ禍で「不要不急」とされた文化や効率の悪いものではなく、あくまでも自分自身にとって大切なものとそうでないものをしっかり考えて、自分の気持ちや大切なものを大事にしよう、熱量と時間を使おう。
という内容でした。
詳しい内容はこれまた是非本を読んで欲しいですが、本に書かれてるスケジュール管理方法、実際に試してみまして、まだ数日ですがかなり充実感ある日々を過ごせていると思っています。
これも僕が「無知」「無関心」であれば知り得ることができなかったもので学びになりました。
社会的なことでも、日々の生活の改善でも、「知らない安心」にあぐらをかかずに向き合ってみることで、自分自身、ひいては家族や友人に良い影響を及ぼせることが多々あると思います。
前のめりでいきましょう。
今日はそんなお話でした。
Kenny and Doggy
Kenny and Doggy
Kenny and Doggy
Kenny and Doggy