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ふたりでシェアするペアレンツギフト
MATO JOURNAL 編集部
こんにちは!
MATO JOURNAL編集部です。
先月末、MATO by MARLMARL初となるチャリティーイベントを開催いたしました。
様々な立場で子育てに関わる登壇者の皆様からお話いただいたメッセージや想いを、
ご来場が叶わなかった皆様へMATO JOURNALで少しずつシェアしていきます!
Vol.4 は元バトミントン日本代表選手で一般社団法人Woman's ways代表理事を務める潮田玲子さん。
二児の母でもある潮田さんに子どもたちの未来へ繋げたい子育てと子育ての垣根を超えるためのヒントをお話しして頂きました。
the GIFTとの出会い
芹名ちゃんと別のイベントで一緒になる機会があり、The G I F Tの活動を知りました。
私も一般社団法人Woman's waysという女性の月経やコンディションについてのセミナーなどを行なっている社団法人を運営しており、団体は違えど活動の大変さや悩みを共有することができ、今回のイベント開催を聞きぜひ私でお力になれるならと登壇を決めました。
仕事や様々なチャレンジをしながらの二人育児
二人育児と仕事の両立は大変!
でも私は楽しんでいますね。それは自信を持って言えます!
お仕事とのバランスは、夫や義理の両親、自分の両親に頼りながらバランスを取らせてもらっています。
本当に周りの支えがあってのバランスです。
夫とはスケジュールなど、密に共有しコミュニケーションをとり
「家族はチームだよね!!一緒に頑張ろうよ!」という意識でやっています。
子育てって自分が育てるのはもちろんですが、自分も育ててもらっている気持ちでいます。
子どもが乳児期の時は「私今日座ってご飯食べたかな?」とか、
何もかもスムーズに行かない日もあって…
周りのママはとてもうまくやっているのになんで自分はできないんだろうと落ち込み苛立つこともありました。
でも、子育てって良い修行だと思っているんです!
子どもって生まれてすぐは自分では何もできないのに、一年でたくさんのことを身につけてできることが増え、本当に成長しますよね。
子どもの成長に比べると自分があまり成長していない気がして、自分も負けていられないぞ!と思うんです。
子どもに自分が育ててもらっているという感覚です。
だからこそ、思い通りにいかない日も修行だと思って、今日はうまく回避できたぞ!と思うようにしている。
マイナスなこともそのまま捉えず、角度を変えて物事を見ることで自分のプラスにしていく。
それは競技で身につけたことで、子育てにも活かしています。
アスリートもペアレンツも、人の支えがあってこそ
アスリート時代もコートには一人ですが、そこに立つまでたくさんの方に支えられて立つことができていました。
それはいい意味で子育てでも同じ。
周りの人や環境に頼るのは当たり前だと思っています。
我慢はもちろんしますが溜め込むことはしません。
子どもに対していつもハッピーなママでいようと心がけている反面、疲れた時は正直に疲れたと伝えて子どもにも助けてもらっています!
アスリート活動と子育てを経験して新たにチャレンジしたこと
「いっぽいっぽのくつ」という絵本を出版しました!
アスリート時代から毎日のルーティーンをとても大切に思っていて。
子育ても同じで寝かしつけも歯磨きもしなさい!って言ってもなかなかしなかったりしませんか?
でも寝る前に読み聞かせをすると、次は寝るんだと子どもが自ら解ってくれるようになりました。
歯磨きの絵本やイヤイヤ期にはイヤイヤの絵本を読み聞かせたり…
そうすると子どもも自分から歯磨きをしたり、イヤイヤしている自分を客観的に考えて行動してくれるんです。
私は講演をする機会をいただくことが多いのですが、幼児に伝えることって本当に難しいんですよね。
絵本に自分達の経験を落とし込んで、絵本を通して子どもに頑張ることの大切さを伝えられたらと思い絵本の製作を始めました。
物語は大人でも共感できるものになっているのでぜひ興味がある方は読んでみてください。
子育ては一緒にいる時間の長さではなく質。
仕事の時って唯一社会とつながれる場所だと思っていて。
子育ての時って「〇〇ちゃんのママ」とか自分の名前を呼ばれなくなりますよね。
それはそれで幸せなことで自分の役割なのですが、仕事は一人の女性としていられる時間だと思っています。
子どもを預けて働く方ってみんな後ろ髪引かれることが多いと思います。
私も「ママ行かないでー!」と言われるとなんのために働いているんだろう?と悩む時もあって。
特に子どもが風邪をひいているときは余計に。
自分の母は専業主婦だったので私自身は寂しい思いをしたことがなかったので、そのギャップにも悩んだりして。
でも母に「あなたはあなたの人生を歩みなさい」言われたんです。
お母さんがイヤイヤ仕事をしていたら子どもも感じ取ってしまうけど、ママもお仕事頑張るから学校がんばろうと子どもたちに声をかけて。
きっと前向きに頑張る自分の姿を子どももしっかりと見てくれているんですよね。
育児セラピストの資格も持っているんですが、育児は時間より質と学びました。
一日一緒にいてもスマホをずっと見ているなら、たった3分でも一対一で向き合う時間を作る方が子どもの心に残ります。
帰宅したらマナーモードにして、どんなに疲れていてもなるべく子どもに向き合うようにしています!
潮田さんの思う垣根のない子育てと社会は?
子どもって社会の宝だと思うんです。
でも、実際の子育てをする環境に対する手当がものすごく少ないと思うんです。
例で挙げれば保育士さんへの補償やお給料も少ないことが問題によくなっていますよね。
子どもに関わる環境の充実、子育てに関わる人への手当や補償・支援を充実させてほしいと思います。
お母さんやお父さん、保育士さんや周りにいる大人がハッピーでいることって子どもにとってとても大切だと思うんです。
一緒にいる大人がどんな表情をしているかって子どもはすごく感じ取っているし影響すると思います。
そのためにも環境の整備は避けて通れません。
さらに、もっと社会で助け合えるようになればと思います。
今ってちょっと子どもを預けるにも気を使うし、場所を探すことも大変。
昔はお隣さんやご近所さんの力を借りたり、助け合って子育てをしていましたよね。
そんな風にもっと地域で子育てをできるようになることが垣根のない子育てにつながると思います。
*
いかがでしたでしょうか。
アスリートを経て、二人のお子さんを育てる潮田さん。
どんな職業でも立場でも、子育てする親として、悩むことはみんな同じですよね。
でも潮田さんならではの育児への向き合い方は、たくさんの経験をしたからこそ伺うことができたお話でした。
周りに頼ることは甘えではなく、子育てはチームでしていくということ。
そして自分も子どもに育てられているということ。
人と比べずに、自分たち家族らしくいられる時間をうまく作り、
周りに頼っていくことが子どもにもプラスになる、という意識を持って向き合ってみてはいかがでしょうか?
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Vol.01 一般社団法人the GIFT <望月芹名さん>レポートはこちら
Vol.02 NPO法人チャイボラ代表 <大山遥さん>レポートはこちら
Vol.03 自立援助ホーム長 <大宮美智枝さん>レポートはこちら
Vol.04 元バトミントン日本代表 <潮田玲子さん>レポートはこちら
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MATO JOURNAL 編集部
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