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WHITE
ふたりでシェアするペアレンツギフト
MATO JOURNAL 編集部
今回は、MATO by MARLMARLのビジュアル制作にフォーカス。
2023年の新作コレクションと共に公開された最新ビジュアルはもうご覧いただきましたか?
この記事では、テーマ性や手法を時代とブランドの進化に合わせてアップデートした、最新ビジュアルの制作の裏側に迫ります。
MATO JOURNAL編集部が、MATO by MARLMARLのクリエイティブ制作を担う河野さんに話を聞きました。
ー 毎シーズン印象的なMATOのブランドビジュアル。最新作はまた雰囲気が一新しましたね。どんな背景があったのでしょうか?
今まではわりと抽象的な家族像をベースに、洗練されたソリッドさを演出したビジュアルを制作していました。
今回も大きな方向性は変わりませんが、より「今」を感じるリアルなムードや、MATOが大切にしている「家族のかたちの多様性」を表現することを意識しました。
今まではビジュアルの強さや、ブランドを知ってもらうためのインパクトを重視してプロのモデルさんを起用して、非日常的な空間で撮影をしていました。
でも時代の流れ的に、作り込まれたものより、リアルな場で生れるものこそ価値が出てきているなという感覚がありました。
なので今回は、今までのエッジィさは残しながらも今っぽいリアルさを加えて、どちらも両立できるようなバランスを探していきました。
制作チーム的にはかなり新しい挑戦でしたね。
ー 具体的に「リアルさ」を表現するのには、どんな手法を使ったんですか?
一番変化させた手法はモデルのキャスティングです。
実は今回のモデルは全員、普段からMATOのブランドに関わっている社員やその家族、友人、知人などです。
あえてプロモデルを起用せずに、一般の人を集めました。
さらにモデル自身の普段の雰囲気をそのまま出してほしかったので、全てセルフスタイリングでお願いしました。
「あなたが実際にMATOのアイテムを持って出かけるなら、どんな服装にしますか?」と一人一人にヒヤリングをしながら全体のバランスを調整していきました。
用意された衣装を纏うのではなく、それぞれの普段のスタイルを活かしたことが、撮影時の自然な動きや「リアルさ」の表現につながったなと感じています。
ー モデルの人数もすごく多かったですよね。
はい。大人15名、子ども4名とかなりの人数になりました。
いわゆる「父とされる人・母とされる人・子ども」といった昔から一般的とされてきた家族のかたちではなく、国籍や年齢、スタイルもバラバラな人で構成したかったんです。
ジェンダーや役割にとらわれずに、家庭だけではなく社会のみんなで子育てをする、といったMATOが大切にしている子育ての雰囲気も表現したいと思っていました。
ー キャスティングをする上で意識したことはありますか?
今回モデルをお願いしたのは、いわゆるモデルのようなルックスやスタイルを持ち合わせているかどうかではなく、その人なりの「スタイル」を持っていることや、内面から湧き出る雰囲気に魅力がある人たち。
セルフスタイリングでお願いしたのも、MATOというフィルターを通して、そんなペアレンツたちの「個性」や「違い」みたいなことを表現したかったからです。
ー 今回は撮影のロケーションも印象的ですね。
撮影場所も今までは美術館や広大な自然の中など非日常な場を選ぶことが多かったのですが、今回は工場の作業場をお借りしました。
STUDIO MARLMARL 芝公園店の空間設計をしていただいたグリッドフレームさんのファクトリーです。
そこにしかない資材や、いい意味での雑多なリアルさが今回の撮影にはマッチしそうだなと、現場を観た瞬間に思いましたね。
ー外部の撮影・制作スタッフの協力も大きいですよね。
はい。まずアートディレクターはMATOブランド立ち上げから変わらずに担当していただいているsoda designのタキさん。
今回のビジュアルでは、MATO by MARLMARLのブランドフィロソフィも体現したいという意図もあり、ある程度撮影イメージをこちらで固めていました。
そのイメージをアートディレクターと一緒にすり合わせながら、完成形に近づけていきました。
ディレクション領域から共創するのは初めての試みでしたが、こちらが抱いていたイメージを的確に汲み取ってくれて、さらに素晴らしい案として膨らませてきてくれるので、すごく楽しかったです。
長く一緒にやっているからこそ、スムーズにより良いものづくりの設計ができたなと感じました。
フォトグラファーは吉川周作さん。今回初めてご一緒しました。
プロモデルではない方々を撮影するので、ストリート感やライブ感のある撮影が望ましいと考えていました。
吉川さんの写真は、ドキュメンタリー感と時代のムードを切り取るリアルさが魅力だったので、今回のMATOのイメージにマッチするに違いない!と思い、お願いをすることになりました。
撮影時にチェックが叶わないフィルムカメラでの撮影はドキドキしましたが、写真の温かさや質感はもちろん、リアルなドキュメンタリーさが溢れる素晴らしい写真を残してくれたなと感じています。
ー 実際の撮影はどうでしたか?
全てが初めての取り組みだったので最初は不安でしたが、現場で「みんなで作り上げる!」といった一体感が生まれてすごく楽しかったです。
今回のモデルは社員が多かったこともあり、MATOというブランドへの理解も深く、いいものを創り上げよう!といったプロ意識の高さを感じました。
もちろんモデルとして被写体となるのはみんな初めて。事前に何度もポージングや立ち位置のシュミレーションを重ねたり、映り方の練習などをして本番に挑んでくれました。
撮影に関わってくれた全ての人たちのおかげで、出来上がったビジュアルだと思っています。
ー デジタル移行が進むなか、シーズンカードとして直接お客様に手に取っていただくのには、どんな理由があるのでしょうか。
カードという「物」としてお渡しすることで、お客様の心に残るフックになればいいなと思っています。
今回は「拡がる」というテーマを元に、カードが拡がっていくような表現で制作をしました。
毎シーズン、MATOのテーマや世界観をかたちにして体感していただけるようにカードとして制作をしていますが、毎回ちょっとした遊び心を加えたり、ふとした瞬間に見返したくなる工夫をこらしてデザインしています。
ぜひ手元に残して、パートナーや子どもたちと一緒に触れて、楽しんでいただきたいです。
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店頭では最新のシーズンカードを配布しています。
ぜひ手に取って、MATOのビジュアルや世界観を体感してみてくださいね。
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