MATO PARENTS JOURNAL
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BLUE
育児も仕事も、楽しむ覚悟が必要って話。
Petsy & Jille
その日私は、BABYを置いて一人でカフェに来ていた。
平日の昼下がり、抱っこをしてもミルクをあげても何をやっても泣き止まないBABYをベッドに置くと、たまたま在宅で仕事をしていた夫に「図書館に本返しに行ってくる!」と呟き、逃げるように家を出た。
パンクしていた私の気持ちを察した夫から「カフェでも行ってきたら?」とメッセージが入っていた。
このまま家に帰ってもBABYに笑ってあげられないかも。
仕事中の夫には申し訳ないけれど、甘えさせてもらうことにした。
深呼吸をしながらゆっくり図書館まで歩き、予約していた本を受け取り、カフェに入ってカフェラテを飲みながら本を読む。
ふう。
段々気持ちが落ち着いてきた。
そして、冷静に自分を見ると、部屋着だし、授乳のためにカフェラテはカフェインレスだし、読んでいる本は育児本だし、駆け込んだのは何かあったら駆けつけられるように家から徒歩1分のカフェだし、
なんだか自分が余りにも母で、親で、笑ってしまった。
そして笑えた自分に安心して、同時にこのままではまずいな、と思った。
育休中、BABYとずっとぴったり一緒にいると、BABYと自分との境が曖昧になってしまい、私自身がBABYの一部になってしまっていることに気がつく。
ぴったり一緒にいる時間が幸せすぎて、自分という個の存在がわからなくなってしまっていたような気がする。
キャリアはどうするの?趣味はなんだっけ?読みたい本は?行きたい場所は?会いたい人は?
今の私の回答は、すべてBABYが軸になってしまう。それで良いんだったっけ?
いや、良くないよね。BABYはBABYで、私は私。そこをきちんと認識して、自分自身を充実させていかないと、BABYが泣いただけで全てが否定された気持ちになってしまう。これでは、楽しく子育てなんてできっこないな。
それから、私は私を取り戻すために、意識的にBABYと離れる時間を作るようになった。
なるべく、週に1度はこの時間を確保。BABYと離れている間はできる限りBABYのことを考えず、今自分がやりたいことに没頭する。「早く帰らなきゃ!」の気持ちも封印。これがMYルール。
ある時は、気になっていたカフェまで自転車で行き、ゆっくり本を読みながらモーニングを食べる。
ある時は、ずっと挑戦してみたかった乗馬にチャレンジしてみる。
この時間のおかげで、見失いそうになっていた自分の輪郭を見つめ直し、そして新たな自分を発見したりもしている。
(一人映画や一人グルメなど、まだまだやりたいこといっぱい!コツコツ楽しむ予定…♡)
2022AWのMATOの新しいメッセージ、『PHASE FREE』という言葉を聞いた時、どきっとした。
子育てしながらも自分らしさを大切にする、「子育て」というフェーズで区切るのではなく、あくまで自分は自分で、その延長上に子育てがある、という感覚。
これはBABYとぴったりくっついていた私が失ってしまっていて、かつ取り戻そうともがいていた感覚。
それが正に今期のMATOのテーマだということに、びっくり!
『PHASE FREE』に生きていくこと、子育てをしていくこと。そのためには、まず前提として、核となる自分が存在していないといけないと思う。
その上で、自分がどのフェーズでも自分らしくいる=PHASE FREEでいる、ということが、生きていく上でとても自分を楽にしてあげられるんだと思う。
BABYと離れる時間を意識的に確保して、自分を取り戻していくことで、BABYと過ごす時間も、ずっと愛しくて幸せなものになった。
ちょっとBABYが泣いていても、すぐに動揺しない。ぐずって寝なくても、その時間丸ごと愛おしく思える気持ちの余裕が生まれる(もちろん、イライラする日もたくさんありますが!笑)。
きちんと計画して、意識的に作る一人の時間。
この時間のおかげで、私は私自身を見失わずに済み、どんな時も私らしくいられるようになった気がする。
Petsy & Jille
Petsy & Jille
Petsy & Jille
Petsy & Jille