MATO PARENTS JOURNAL
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BEIGE
発達ゆっくりな息子と「お友達」を考えた
Rui
私は昨年まで英語の先生としてたくさんの子どもたちを見てきました。
その中には生まれつきのハンディキャップを持った子もたくさんいました。
その子達の中には息子のように見た目では分からない障がいを持った子どももいました。
そんな子ども達と接するとき、私は自分が教員免許を取る時に学んだ精一杯の知識をもって接していました。
また、街中や電車などでそのようなハンディキャップを持った方達を見かけることがありました。
中には大きな声を出したり、たくさん動いたり、知識がなければ怖いと思ってしまう行動をする方もいました。
そして私は息子が生まれ、そういった障がいを持つ子どもの母になりました。
当事者の母になったのです。
息子が生まれてからというもの、私の世の中を見る角度、見方、全てが変わりました。
もう大きいのにベビーカーに乗っているのは、歩くことはできるけど、途中でパニックが起きたり、目的地まで歩くことはできないから。
スーパーで寝転んで泣いているのはわがままなだけとは限らない。なにか理由がある。
「ヘルプマーク」は配慮が必要な人のサイン。
「インクルーシブ公園」は障がいがあってもなくても楽しく遊べる公園。
「療育」は障がいに配慮しながらできるを増やす場所。
「障害者年金」は親なきあとも障がいのある人が自分で生きていくための大切なお金。
今ここに記しきれないくらい、息子のお陰でたくさんのことを知ることができました。
息子もヘルプマークをつけています。
恥ずかしながら先生という立場だったにも関わらず、ハンディキャップを持つ方のことを何もわかっていなかった。
そしてなんといっても「息子」を知りました。
息子のために何かを調べたり、勉強したり、行動しているうちに息子の本質を知りました。
泣いてしまうのは悲しいのではなく、イライラしているのでもなく、怖くて不安だから。
障がいがなくても子育てってきっとこういうことの繰り返しなんだろうなと思います。
子どものために一生懸命過ごしているうちに自分の知らなかった世界があることを知ったり、子どもの意外な一面を見たり。
障がいがあることでこの作業がちょっぴり大変で時間がかかるだけ。
そんな風に思っています。
電車好きの息子のお陰で私も詳しくなってきました!
子育てって本当に楽しいです!
こう思えるのは一緒に子育てをしてくれる家族や友達、先生がいるから。
生まれてすぐは子どもの本質はまだまだわかりにくいと思います。
でも、きっとどんどんわかってきてどんどん面白くなります。
私達もまだペアレンツ4年目。
これらも息子と一緒に、新しい世界をたくさん見ていきたいと思っています!