MATO PARENTS JOURNAL
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GREEN
SAGE WEDDING 〜実る〜
tomohiro akaiwa
「せっかくだから行っておいで」
ことの発端はパートナーの実家へ遊びに行った際の団欒時間。
パートナーの弟くん、自身にとっての義弟が学生最後の今年、就職するとなかなか家族でどこか行く機会がなくなるからといってハワイ旅行を企画していたようで。
「えー、いいなぁ。。。」
ボソッとパートナーが横で呟く。
彼女は娘が生まれてから約3ヶ月で職場復帰し、平日は仕事・育児、土日も溜まっている家事でバタバタと過ぎていく日常。
普段から仕事も育児も両立をしてくれているパートナーに思いっきりリフレッシュをしてほしくて、放った一言だった。
ご家族にとってもどうせ行くなら、家族揃っていけた方がそりゃあ幸せなはず。
流石に娘を残して1週間の期間、家を空けることに抵抗はあったみたいだが、
こちらも伊達に1年の育休取得を選択していません。
いつぞやの記事でも書いた通り、「ママがいい、ママはどこに行ったの?」と泣かれないように、 自分の娘には「パパがいい、パパはどこに行ったの?」そう言わせることを1つの目標に娘に接してきたつもりです。
まぁまだ言葉は話せないんですが、、、
と、こちらも自信があったから、「俺がこう言えてるうちは大丈夫やってー、行っておいで」と背中を押し、晴れてパートナーのご実家ハワイ旅が決定した。
そう格好つけたものの不安はあった。
なんといっても娘はママが大好きで、決まってママが仕事を終えて部屋に帰ってくると、自分の時とは非にならない喜び方をするし、
2人が並んでいると基本的にママの方にハイハイで飛びつきに行くし、
夜寝つきが悪く目が覚めてしまった時の夜泣きもママの寝かしつけの方が落ち着くのが早かったりするし、、、
いや、いや、、この1週間でさらに娘との距離を縮めるチャンスだ!
とポジティブに変換し、その出発の日を迎える。
土曜日の午後に空港へ向かうパートナーを娘と一緒に見送る。
さ、娘と父、2人きりの時間が始まる。
これまでには経験がない1週間。
でもまた同じようなことがあった時にパートナーが気兼ねなくリフレッシュができるように。自分も自信を持って送り出せるように。そんな1週間にしようと小さな誓いを立てた。
初日は特に目立ったこともなく、「お。思ったよりいけるかも!やるじゃん自分」そんなことを思っていた。
そんな考えが打ち砕かれたのは翌日。最近たまーに起こる夜泣きが始まる。
いつもは10分、長くても30分ほど抱っこすれば寝てくれる娘がうまく寝付けない。
ベッドにおいた瞬間に目が覚めて大泣き、これを何度も繰り返す。
真っ暗な部屋の中で、何度も繰り返す。
いつもならパートナーと交代しながら、相談をしながら寝かしつけができる。
今日は自分だけでどうにかしないといけない。不安が一気に駆け巡る。
-これいつまで続くんだろう
-やっぱりママがいないからどこか不安なのか
-もうどれくらい時間が経ったんだろう
娘をベッドに残して、一瞬の隙をみて、ミルクを作り部屋に戻る。
薄暗くライトをつけて顔を見ながらあやしながら、普段はこの時間に飲ませないミルクをあげて落ち着かせる。
そんなやりとりをしてなんとか眠りについてくれた。
「原因がわからない、、、また起きたらどうやって落ち着かせよう、、、」等不安な思いを持ったまま。
寝る準備もしてないが、もう少し近くにいて様子を見ておこう。そうしている内に自身も、疲れて果てて眠りにつく。
娘の様子が普段と少しでも違うとこれほどまでに不安になるものなのか。
自身だけで判断をして行動することってこれほどまでに大変なものなのか。
それと同時に自身がこれまでほとんどの判断をパートナーに頼っていたんだな、ということにも気付く。
親なんてどちらも初めてのことだらけなんだから、不安なのは一緒だよね。知らない中でも必死に調べて、正しいかも分からない中でどうにか決断して。
そうやって1つずつ経験していくしかないものね。
よく耳にするワンオペ。
当たり前のように行っているママ・パパがいる中で、ほんの短い時間だったけど、とても大変で、とても勇気がいるものだと初めて学べた気がした。
これからはどうしたらいい?と相手に判断を仰ぐではなく、一緒にどうするか考えて育児に向き合わないと。
文字にすると当たり前のことだけど、無意識に出来てなかった自分を反省した。
自身の不安をよそにその日を境に特にイレギュラーな出来事は起こらず、1週間は過ぎて行った。
帰ってきたパートナーを驚かすべく、娘と一緒に新技習得をしながら、あとは好きなテレビを見ながら、ゴロゴロしながら、おもちゃで遊びながら時間を過ごす。
前よりずっとくっついてくれるようになった気がするぞ、、、嬉しい、、、
結果的にこの1週間は新たな学び、今後の決意と、娘との関係性と新技習得等、さまざまなことを与えてくれた時間となった。
「2人の時間もたまにはいいでしょ。」
不思議そうな顔をした後、笑ってくれる娘を見ながらそう呟く。
きっとまた同じような場面があったとしても前よりも胸を張って言える気がする。
「せっかくだから行っておいで」
tomohiro akaiwa
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tomohiro akaiwa
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