MATO PARENTS JOURNAL
- KAWAII
- 27
- OMG
- 22
- YEAHHH
- 37
BEIGE
発達ゆっくりな息子と「お友達」を考えた
Rui
息子が1歳を過ぎた頃からよく見ていた夢がある。
それは息子が私をまっすぐ見つめながらたくさんお話ししてくれる夢。
その夢を見ている時はとっても幸せで、
「小さい子のおしゃべりってなんて可愛いんだろう。」
とうっとりする気持ちで寝ている。
でもパッと目が覚めると
「あぁまた夢だったか。」
と、心にぽっかり穴が開くような気持ちになっていた。
自閉症と知的障害があってもお話しできる子どもはたくさんいる。
息子はたまたま話せなかっただけ。
体も元気、よく笑う、聞き分けも良い。
これ以上何かを求めてはいけないような気がしていた。
ジェスチャーや表情で気持ちを伝えてくれていたし、こちらの言葉は理解できるのでとりわけ困ったことがあるわけでもなかった。
療育園の先生やDr.からも、
「息子くんは言葉以外の方法で自分の気持ちを伝えることができているのでそれを認めましょう。」
と言われていて、私もその考えには100%賛成していた。
でも、それでも、
やっぱり諦められなくて。
やっぱり息子とお話ししてみたくて。
何かできることがあるならやってみたかった。
そしてやっとABAという息子にピッタリのセラピーを見つけることができた。
笛を吹いて息を出す練習。これもセラピーの取り組みの中の一つです。
今月で始めて2ヶ月。
ついに単語を話すようになった。
初めは私の出す音を真似するだけだったが、最近は自分から正しい単語を話せるようになった。
初めて自分から言えた言葉は
「だっこ」
甘えん坊の息子らしい言葉だった。
本当に嬉しくて嬉しくて涙が止まらなかった。
彼から声が聞こえる日が来るなんて。
夢じゃなくて現実で。
4年間の辛かったことも全部報われた気がした。
何よりも嬉しいのは息子が自分で声を出せることを喜んでいること。
そっか。今まで出したいけど出せなかったんだね。
言いたいこといっぱいあったけど、言い方が分からなかったんだね。
これからはいっぱいお話ししよう。
まだ単語でしか会話できないけど、これからもどんどん成長すると信じられるようになった。
このジャーナルを読んでくださった方の中には私とは全く違う悩みを持っていたり、努力して取り組んでいる事があると思う。
そんなみなさんがこれを読んで少しでも
「よし、頑張ろう!」
なんて思ってくれたらいいなと願っています。