MATO PARENTS JOURNAL
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BEIGE
発達ゆっくりな息子と「お友達」を考えた
Rui
昨年の冬のドラマで「ライオンの隠れ家」という自閉症を持った弟を持つ兄が主役の作品がありましたね。
ご覧になっていた方も多いのではないでしょうか。
息子にも自閉症があるので私の周りの人はみんな観ていました。
このドラマのお陰で今まで関わりのなかった方々にも、
自閉症について知識が広まったのではないかなとうれしく思っています。
このドラマに出てくる自閉症の青年は、
家族と一緒に暮らしながら毎日デザイン会社に出勤して絵を描く仕事をしています。
ドラマだと言うことは重々承知ですが、自閉症を持つ人が送る生活の中でも、とても充実したものだと感じました。
この青年には絵を描く才能があります。
確かに一部の自閉症を持つ人の中にはとてつもなく素晴らしい絵の才能を持って生まれてくる人がいます。
そしてこのドラマの青年のように絵を描くことを生業にしたり、中には世界で活躍するような有名人になったりますよね。
しかしそれは数パーセントにすぎません。
多くの人は反対にイマジネーションに障がいを強く持つので絵を描くことが苦手です。息子もそうです。
お絵描きやハサミを使った工作を毎日練習しています。少しずつ上手になりました!
音楽の才能を持って生まれる人もいます。
練習しなくても難しい曲が弾けたり、絶対音感を持っていたり。
それも同じく自閉症を持つ人の数パーセントにすぎないのです。
つまり自閉症を持つ人全員が何かに特別な才能を持っているわけではないと言うことです。
健常者がみんな天才ではないように、自閉症を持つ人も全員が天才と言われる人生ではないかもしれません。
ピアノを弾くのはずっと大好き。最近曲を弾けるようになりました!
息子は一度通った道をすぐ覚えたり、音楽が得意だったり、駒回しがとても得意だったりと、周りの人を驚かせることは多々あるものの、ドラマや映画に出てくるように生まれながらに天才だと感じたことは今のところありません。
もちろん良いところはたくさんあります!
自閉症を持つ人の中には、真面目な人が多いです。
(これももちろん全員ではありません。)
息子も真面目で素直だと言うことは胸を張って言えます!
この真面目と素直さがあれば、これからいろんなことにチャレンジしていけるのではないでしょうか。
努力したら「天才!」と言われるくらい上手になることもきっとたくさんあるでしょう。
不得意なこともたくさんある息子なので、ひとつでも「これは得意で自信がある!」と言えるような特技が見つかるといいなと思っています。
それが見つかった際には「君は天才だ! とっても上手だね! 頑張ったよ!」と褒めてあげたいです。