MATO PARENTS JOURNAL
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WHITE
パパも家族、ママも家族。結婚、離婚、家族とは
Satomi Nakazawa
わたしたちの結婚指輪は、ゆるやかなカーブを描いている。
このデザインに決めたときのことをとてもよく覚えていて、
「2人で一緒に生きることの意味って、こういうことか」と、自分なりの結婚の意味をしみじみと思っていた。
わたしたちは2018年の3月に入籍をして、
その年の12月、新婚旅行へ出発する日に東京へ立ち寄り、メールで相談していた素敵なデザイナーさんと結婚指輪の打合せをし、
枝豆とビールを片手に夜の滑走路を眺めてニュージーランドへと出発した。
わたしはハタチからビールがアレルギーのため、紅茶で乾杯!
ウェディングの仕事をしているのに自分の結婚となれば本当にはちゃめちゃな順番で、
その後、打合せでお話する新郎新婦さんとの笑い話になっている。^^
入籍して、10ヶ月後にようやく結婚指輪をオーダーし、
その足で出発した新婚旅行は、夫が若い頃に行った留学先を辿るNZへの旅にしようと2ヶ月前に決め、
そしてまわりの親族や友人たちから「いつやるのか」とやややきもき頂くなかようやく行った結婚式は、
新婚旅行からさらに8ヶ月後の暑い夏の終わりの日だった。
結婚式は、夫の家が代々檀家を務めてきた地元のお寺さんで。
そんな風にして、わたしたち夫婦の二人三脚は
なかなかの後手後手っぷりで進んできたように思う。
こけたり転がったりしながら進んできたような。
でも今日、窓からのこのいつもの景色を見たときふと思い浮かんだ。
2Fの吹き抜けの窓から見おろしているこのいつもの道を、
たとえば左から右へ向かって、夫とわたしふたりが転げたりしながら
なんとか歩いている姿が見えたら、ほほえましいなと。
少し離れて俯瞰して見ればそう思えるなと。
わたしたちはなぜ、スムーズにスマートに、夫婦としての物事を前へ進められないかなと思うこともこれまで多かったが、
それもこれも含めて愛しきどだばた劇だ。
夫婦の形は皆それぞれで、自分たちなりの歩みで、前へ、前へ。
結婚指輪のデザインを決めたとき、
「2人で一緒に生きることの意味って、こういうことか」と思った自分なりの意味は、
当時、結婚指輪を薬指につけるようになって3日目デザイナーさんとやりとりしたメールに書いている。
『自分1人でははじめは候補にも想像していなかった「カーブのあるデザイン」の指輪は、
2人で一緒に生きることの意味を教えてくれました。
わたしが想像していなかったデザインを旦那さんが打ち合わせで指差したとき、
初めてぱちっと目に入りそれから素敵さを知り、
3日前 指にはめてからも優しく馴染むこの形がとても嬉しく眺めています』 ...
指輪の打ち合わせをした5年前のわたしはシンプルなデザインがいいな、と思っていた。華奢で、すっきりとした穏やかなデザイン...
しかし夫は、ふわっとカーブをしているデザインを指差した。
一瞬、「え?」とわたしは思ったけれど、
サンプルを薬指にはめてみて、仄暗いカフェの店舗から陽の当たる渡り廊下へと二人で移動して、改めて眺めて、とても良いと思った。
「2人で一緒に生きることの意味」
それはわたしにとっては、
自分だけの世界よりも、もっと世界は広がっているのだと知ること。
よい選択肢は"他”にもあるんだよと知ること。
力を合わせたら、想像もしていない素敵なものが生まれる可能性があるのだということ。...
昨日は、わたしの生まれ育った街でもある札幌へ。
夫側の親戚の新居に招かれてのことだったのでたくさんの自由時間はなかったのですが、
夫とわたしがそれぞれ行きたかった場所の希望を出し合って、ひとつずつ巡った。
わたしが行きたかった、札幌ステラプレイスにあるMARLMARLさん^^
https://www.marlmarl.com/news/2022_sapporo_newopen こちら公式サイトの過去記事になりますが、店舗にどのような仕掛けがされているか伝わりやすいので掲載しますね。
まさに、「まわるまわる絵本」のコーナーを楽しみ、「札幌店だけの寓話的アニメーション」の画面タッチを楽しみ。
ママがプレゼント選びを楽しく悩んでいる間、娘とパパも楽しく過ごしてくれていました。
北海道の動物たちがあらわれるアニメーション、画面タッチに興味津々。
久しぶりに、オンラインではなくリアルの店舗でこうした生活用品以外のお買い物をしましたが、やはりリアルで見れる良さってありますね。
セレクトされたアイテムを生身の感覚で見れると、自分でもびっくりするくらい早く「これがいい!」を見つけられ夫も「いいね!」と共感。
オーダー品だったので仕上がりの時がとても楽しみです。
絵本コーナーにディスプレイされていたぬいぐるみリュックにも大喜び^^
最後に、
最近お仕事のなかで触れた言葉に、とても背中を押される思いをもらったのでこちらに綴ってみます。
わたしがリモートで担当させて頂いている仕事のひとつに
パーソナルトレーナーのマネジメント会社さんの総務業務を一部請けおうというものがあるのですが、
ある分野で日本代表の選考に入るほどの強豪チームを教えているトレーナーさんから届いたある日の日報に書かれていた言葉です。
『膝が伸びないのが気になっていた子達に、それぞれにしつこく「膝膝膝」と呪文のように言い続けて……
随分と伸びて綺麗な脚になってきたように感じます。
一日1mm!!
コツコツやって、ふっと気がついた時に綺麗になっていれば、はなまるです。』...
“一日1mm”。
昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分。
1mmだって、自分なりに、自分たちなりに、
なにか変われていればはなまるなんですよね。
最近夫がアウトドアに目覚め、キャンプギアを買っては庭につくった雪のテーブルで楽しませてくれます。
いまこれを書いている傍らでは、こども園から帰宅した娘に焼きリンゴをつくってあげている音。
1mmの前進の先に訪れた平和な夕方です。
Satomi Nakazawa
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Satomi Nakazawa
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