MATO PARENTS JOURNAL
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WHITE
パパも家族、ママも家族。結婚、離婚、家族とは
Satomi Nakazawa
このJOURNALを書き始めた日の朝、
起きたときはまだ粉雪で庭の芝も見えていましたが、
朝ごはんを食べているうちにだんだんと景色が白く。
北海道は、そろそろ日中も雪が溶けずに積雪が続く「根雪(ねゆき)」になるのかもしれません。
今年も白に覆われた季節がやってきます。(一年あっという間!)
雪が積もる前の時期はパリパリに凍った水たまりや植物や霜柱を見たり踏んだりしてから登園していました。
さて、時節柄、次のMATO PARENTS JOURNALでは 今年の振り返り、のような記事を書くのかなと自分自身思っていたのですが、 しかしここ数日で自分でもびっくりするほど泣けることがあり 今回のJOURNALではそのことを書いてみます。
わたしがちょっとした喉のいがいがのために久しぶりにつけていたマスクに 「今日、マスクしていてよかった…!」と感謝するほど泣けた場は、 娘のこども園での「生活発表会」なる、いわゆるお遊戯会。
たぶんあの保護者席で一番泣いていたのではというほど。笑
娘にとってはじめての発表会は昨年で2歳6ヶ月のこと、 イコール、それが母になったわたしにとってはじめての発表会だった。
そのとき娘は、登場してお名前を呼ばれたところから幕が閉じるまで、 終始棒立ちでお口をぎゅっと結んで髪の毛を触っていた。
そうかそうか、 娘は緊張しいで、
表現力がのびのびというよりもちょっと固めなのかな。(わたしもダンスの授業が苦手だったからよくわかる)
そしてあるときには「みんなで遊ぶよりひとりがいい」と言ったこともあるくらい、
集団のなかではちょっと内向的な面があるのかもな、と、
この一年、こういったイベントごとでの姿や日々の言動から娘のことをなんとなくそう想像してきていた。
そして、先日の生活発表会。 幕が開き、わたしが娘を見つけたとき、 娘は体を右に左に大きく揺らして劇中歌を合唱していた。
「表現力が豊かになったな…!」と、そこですでに感動していたら、 それからずっと体を使いながら大きな声でセリフを言い、 お友達との掛け合いの場面では、 相手の子がセリフを言えてもそのとき言えなくても間を置いてセリフを返し、 そしてそのセリフと動作のユーモアさで保護者席の皆さんが笑ってくださっていて、 立派にやれている今年の姿に感動しすぎて動画を撮影しながらマスクにぽつぽつ涙を落としていた。
わたしは、子どもであり子育てが、”人並み”に好きだとは思うけれど、 人並みではないかもしれない、ともまたよく思ってしまう。
献身的さ、無償の愛、とは? みんなはもっと優しくできているのかな。
子育ての日々のなかに、もやのような気持ちがときどきぷかぷかと浮かぶ。
この発表会に向けての1ヶ月くらいか、 いやいやがまた強くて、晩ごはんの時間に本当に苦労していた。
「ごはん」よりも、甘いおやつを食べたい、ジュースをのみたい、ゆーちゅーぶをみたい…
そう言って冷蔵庫の前に椅子を運んできてよじ登り、 台所の収納棚をよじ登り、テレビのスイッチを持って走る。
どれも、あまり与えないように心がけてきたものばかりで、 だから反動?それともこの「欲しい」という強い気持ちは 刺激を知りはじめたばかりだからこそのもので落ち着く時が来るのだろうか…!
発表会の数日前にはとうとう、
その日もまったく晩ごはんを食べようとしない・お返事もしない娘を膝の上に抱っこして、
「ママ、もう自信ないよ」と言った。
なにに、自信がないよ、と言ったか細かな流れは忘れてしまったが、
「子育てへの自信がないよ」という本心が言葉になってこぼれた。
そんななかでの発表会だったので、 お友達と一緒に役を一生懸命がんばっている姿は本当に胸に迫った。
2回目の出番がきたときには楽しそうにぴょんとジャンプして登場。
「成長」というものがこんなに感動させてくれるものなのね…!
こうして想像できていない感動をもらえることが、 子育てのなかには多分に含まれている。
その機会は、これからもっと増えるのかも。
そう予感すると、「子育ての楽しさ」をまた一つ知った気持ちになれた。
発表会の後、娘と一緒に劇の動画を一緒に見ているとき、
「(大きな歌声の)この声は◯◯ちゃん!」「この声は□□君!」
「(このセリフは)△△ちゃんが言った」と教えてくれたり、
「■■君、お返事ちゃんとできたね」「☆☆ちゃん大きな声で言えたね」と言うと
「すごいでしょ」「すごいでしょ」と娘が誇らしげで。
娘は、緊張しい、表現力がちょっと固めな子なのかな、やや内向的な面があるのかな、 と、娘の姿で想像していた姿はほんの一部、またはいっときの姿で、 今回の発表会のなかで、 舞台の上から笑顔をわたしたちに送ってくれる余裕と、 体を大きく揺らしながら表現できるのびのびさ、 お友達に興味を持ち、お友達のことを応援していたのかなという様子も見えた。
「ひとの可能性は無限大」。
わたしもそのことを信じていたじゃないか。
娘もそのことを底抜けに信じられるといいなと改めて思う。
親が「娘はこんな子」と枠を決めたり知ったかぶりをせず、 いつも新鮮な気持ちで接していこう。
発表会後のこども園からの連絡帳に先生が
「こはなちゃんは、トロル役を強い意志で志願していました。
〜はじめの練習では小さい声でしたが、
練習を進めていくにつれて自信がついたのか、
大きな声でセリフも言えるようになりました」
と書いてくださっていた。
こども園への送迎のとき、毎朝のように「ママだっこ」と泣きべそ顔の娘が、
親から離れたところで、お友達と一緒に、
自信のつけかた、お友達と協力すること、応援しあうこと、がんばるということ…
たくさんの大事なことを小さな胸に得ていたことにじーんとする。
娘に、「こはなちゃんが 大きな声でセリフを言ったり
みんなとお歌を歌っているすがたを見て まま感動して涙が出たよ」と伝えると、
「なんでないたの?」と聞かれた。
「うれしいときも 涙がでるんだよ。」...
何年か前、友人が娘ちゃんと「うれしいときも涙が出る」というお話のやりとりを
していたのをSNSで見てとても素敵だなと思っていたので
わたしも娘とこのやりとりができる時がきて嬉しいな、としみじみした。
嬉しいまねっこ。
ある朝起きたら雪がうっすら積もっていて大喜びしていた寝起きの娘^^
発表会のあとから、娘がだれかに何かを頂いたとき
大きな声で「ありがとう」を伝えられるようになった。
発表会を通じて自信をもてたことが伝わる娘のその姿から、
わたしもまた親としての自信をプレゼントしてもらえたなと感じたのでした。
季節の変わり目には北海道のいろいろな場所で渡り鳥が見られます この時も車で通りかかった川に白鳥やマガンの群れが降り立っているのを見つけてウォッチング
Satomi Nakazawa
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