MATO PARENTS JOURNAL
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BLUE
息子の「どっちでもいい」の真意とは
柿沼 絢乃
子供が小さな赤ちゃんだった頃を思い出す場所ってありますか?
私にとってその場所のひとつが「新宿伊勢丹」です。
先日、行く機会がありましたので、今日はそのことを書きたいなと思います。
(MARLMARLも入っており、MATOの商品も並んでいて、あれもこれも欲しくなってしまいました。笑)
ちなみに新宿伊勢丹のMARLMARLは店舗内に子供が喜ぶ仕掛けが色々でした!
次男が嬉しそうに向こうから覗き込んでいます。
新宿伊勢丹、行くたびに思い出すのは長男の内祝いを買いに行ったときのことです。
随分昔のことのように思いましたが、たかだか5年前のことなんですよね。
その日の写真が残っていましたが、おもちのような長男の姿が懐かしすぎて悶絶しました・・・笑
長男出産後3ヶ月ほど実家で過ごし、東京に帰ってきた私たち親子。
その頃の私は今思っても本当に過剰な程に怖がりでした。特に赤ちゃんと一緒の外出が怖い。
もしかしたら泣くかもしれない、もしかしたら疲れさせて具合が悪くなってしまうかもしれない、もしかしたらもしかしたら、、、
あの頃は沢山の「もしかしたら」に占拠され、産前大好きだった外出が怖くて仕方ないものになっていました。
今思えば、別に子供が出先で泣いてもいいし、疲れて夜泣きする日だってあるし、
全部あったって全然問題がない事だと感じるのですが、
とにかくあの頃の私はそれを許容するだけのキャパがありませんでした。
常になみなみになったコップのような気持ちで過ごしていたと思います。
でも子供が生まれる前から好きだったお店なら、と思い、
その日内祝いを選びに出掛けていったのです。
お店の中では色々な店員さんが「かわいいですね!!」と声をかけてくれ、
産前と変わらないホスピタリティに溢れた対応をしてくれました。
しかしずっと傍らにあの「恐怖感」があり続け、心臓をバクバク言わせながら買い物をしていた記憶があります。
今だったらそんなに遠いと思わない場所ですが、あの日の私にとって新宿はとてつもなく遠い場所でした。
なぜか長男は抱っこ紐を嫌がったので、しばらくスリングでお出かけしていました。
私は授乳しやすいように前開きの服ばかり着ていたのを写真を見て思い出しました。
同じ場所に立ち、あの頃の過剰な恐怖感はなんだったんだろうと思いました。
赤ちゃんを守ろうとする過度な母性が生み出すものだったのでしょうか。
それとも自分の子供ながら、あまりにも未知なものとの生活に頭がオーバーヒートしていたのでしょうか。
正直これという明確な理由や原因はわからないのですが、
きっとこういう気持ちを経験する母親は(もしかしたら父親も)私だけではないのではないかなと思います。
忘れかけていたかつての気持ちを鮮明に思い出し、
あの頃のわたしに
「大丈夫、大丈夫。あなたの息子は元気に育ち、とっても良い子になってますよ。
息子達との外出も、今では怖いものではなくて、楽しいと思えるまでに育ってます、あなたも息子も。」
って声をかけてあげたいなって思いました。
多分声をかけられた過去の私は泣くだろうし、声をかけた現在の私も泣くんじゃないかな。
・・・って思ったら、それだけで泣いてしまいそうでした。笑
でも、今の私にはそんな風に過去の私に声をかける術はありません。
だから、その分、ここで現在を生きる赤ちゃんのお父さんお母さんに、
そして未来のお父さんお母さんに、伝えたいなと思います。
大丈夫、大丈夫。
赤ちゃんと一緒の恐怖感は、親も子も成長と共に手を離れていくもののひとつです。
そして一人で抱える必要はありません。
家族、友達、お店の方、社会的サービス、どこだっていい、どうかそんな気持ちを発散できる場所を見つけてほしい。
(私がその時期をどう乗り越えたのかは、また別の機会に書かせてもらえたらなと思います)
あの日不安でいっぱいだったお出かけやお買い物、今では息子達と楽しくできるようになりました。
きっとまた新宿伊勢丹に行ったら、赤ちゃんだった息子と過ごした頃の少しブルーな気持ちを思い出すのだと思います。
でも、それは悪い事じゃない。
私も息子もこんなに成長したんだ思えるし、今現在困ってる人がいないだろうかと思いを馳せるきっかけにもなる。
大好きな新宿伊勢丹、
買い物のついでに、、、あの頃の私に会いに、また行こうと思います。
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃