MATO PARENTS JOURNAL
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BLUE
息子の「どっちでもいい」の真意とは
柿沼 絢乃
唐突ですが、みなさんのお子さんは運動神経が良いですか?
我が家の子どもたちは客観的に見たところ、どうやらそこまで運動が得意なタイプではなさそうです。
私自身ずっと運動が苦手でした。学生の時の体育の授業で、本気で走っているにも関わらずあまりに遅く「真面目にやれー!」と先生に怒られたというのは今となっては笑い話。
足が遅い、逆上がりができない、二重跳びができない、跳び箱が飛べない、そんなことは日常茶飯事でしたし、それでいて正直困ったこともなく、人には向き不向きがあるんだなと思いながら生きてきました。
なので今まで息子達の運動が苦手そうな様子を見ても特に焦ることもありませんでしたし、わざわざ本人に伝えることもありませんでした。
先日、長男の小学校の運動会があり、2年生になってはじめて徒競走がありました。恐らく事前に計測したタイムをもとに走順が決められていて、男女混合で5人ずつ走ります。
いよいよ息子の番。
見ているこちらもドキドキしましたが、本人も緊張したことでしょう。一生懸命走る姿に感動しました。
着順は...5番。
走り終えた後、相当悔しそうな顔をしていたのを目にしました。
弟とパパが応援している様子。お天気に恵まれ運動会日和でした!
帰宅後「運動会どうだった?何が一番印象的だった?」
と長男に聞くと
「徒競走かな」
と答えます。
思わず、私の頭の中に「あ、どうやって慰めようか」という迷いが浮かんだのですが
私が答える前に、長男自身が
「5番で悔しかったけれど、負けて悔しいのは良いことで、負けること自体は悪いことじゃない。」
と言いました。きっと先生がそんな声掛けをしてくれたんだと思います。そして本人も自分に言い聞かせるかのように話したのではないかと思います。
本人が話し始める前に私が咄嗟に慰めるようなことを言ってしまったら、きっと足が遅いことは慰められる出来事になってしまったでしょう。私自身が足の速さなんて全然気にしていない筈なのに、つい「今日は残念だったね」といったような雰囲気を出してしまうところでした。
慌ててそんなことを言わなくて良かった。
本人の中で感じたことがあり、それを自分の中で消化しようとしていた気持ちを大切にしてあげなくては、と感じた出来事でした。
運動会の日の夜は、次男の誕生日パーティーでした。兄もサプライズでプレゼントを準備!
ここから後日談ではあるのですが...
走っていた姿を撮った動画を私の母に送ったところ、感想を息子に伝えてくれました。
「すっっっごくはやかったね!!!格好良かったね!!」
誰かと比べれば「遅い」ってことになるのは仕方がない事実なのですが、ばあば的に息子の走りはすごくはやかったようです笑
ばあばの他と一切比べていない、揺らぐことのないまっすぐな絶対評価。思わず笑いそうにすらなりましたが、時にこういう見方をしてあげたいものだなと。
だって着順が何であろうと、たとえ勝負に負けたとしても、私たちにとって息子が世界一格好良いってことは、いつだって絶対変わらない事実ですから。
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃