PARENTS JOURNAL

自由研究との向き合い方。心の成長の裏にあったストーリー

とうとう夏休みが終わりましたね。

皆様どんな夏を過ごされましたでしょうか。

我が家は少しイレギュラーな出来事があり、急遽長男だけでわたしの実家に帰省するなど、予想外のこともあったりしたのですが!みんな元気にまた休み明けの日常をはじめられたことに感謝です。

柿沼 絢乃

実家に帰った時の長男。広がる稲と広い空。

前回のジャーナルで長男の夏休みが始まる前の出来事を書きましたが、今日はそんな長男の夏休み最後のエピソードを書きたいと思います。

小学2年生の長男、夏休みの宿題が色々と出ました。ドリルや読書記録、絵日記、観察日記そして自由研究です。

大半の宿題を夏休みのはじめに猛烈な勢いで終わらせて、今年は気合い入ってるな!と思っていたのですが、一番重たいと思われる自由研究だけ手をつける様子が見られません。

どんどん時間が経過していき8月も中旬を過ぎたころ、私も痺れを切らして「自由研究やらないの?」と声をかけました。夏休みも残すところ数日。

「残る時間が少ないから、こういうときにこそ計画を立ててやらないと終わらないよ(本当はこんな風にならないように計画を立てるべきだけど!!苦笑)」と話し、二人でこの日はここまでやる、この日はここまでやる、と計画を立てました。本人も「これでがんばる!」とやる気に満ちた様子で翌日を迎えました。

柿沼 絢乃

そして翌日。

今日からは一生懸命取り組むのかなと様子を見ていたのですが、全くはじめる様子がありません。私も私で「自分でやるって言ってたしなあ」と思って声をかけずにいました。最終的には本人のやる気がなければできるものもできないだろうと。

いよいよ寝る時間になったので「もう寝るよ」と声をかけたところ、長男がうわーーーーと泣き出しました。自由研究やりたくないって泣いてるのだろうと思って話を聞いたところ...

「今日からがんばるって自分で言ったのに、がんばれなかった」

と泣いていたのです。

長男が泣いているところというのは、勿論今までに何度も何度も見てきました。でも、こうやって「自分を省みて泣いている」姿は初めて見たな、と。

長男の中にそのような気持ちが生まれていることに驚きました。まだそんな大人のような気持ちを持てると思っていませんでした。

柿沼 絢乃

「できなかったことは良くなかったと思うけれど、そうやって今日の自分はどうだったかな。って思い返して反省することは何より大事。それができたってことは明日は頑張れるってこと。」

と伝えました。

翌日から長男はよく頑張っていました。

自分の気持ちに向き合って、前に進んだのかなと思います。そして自分を省みるという姿勢の大切さ、大人も忘れてはならないよなと。改めて長男の姿から私も学びました。

子どもはすぐに大きくなると言いますが、身体だけでなく、心もどんどん大きくなるのだなと感じた夏の終わりです。

そんなこんなな自由研究、

無事提出できました。

柿沼 絢乃
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