MATO PARENTS JOURNAL
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BLUE
息子の「どっちでもいい」の真意とは
柿沼 絢乃
「子供との距離感」
これは育児をする上で悩ましいことのひとつだなあと思うことが、最近出てきました。
今まで自分はお世話をする立場にいた自覚があり、息子たちとの距離感も、限りなくゼロに近いところにあると感じていました。
でも成長と共に、徐々にそんな距離感にも少しずつ変化の必要性を感じるようになってきました。
特に5歳の長男との距離感です。
最近周りの人からも「なんだか急に大きくなったね?」と言われる長男。
先日、朝の準備が遅れてしまい、いつもより保育園への出発時間が遅くなってしまいました。
「急いで〜いつもより遅くなっちゃったよ〜」
と急かしていたところ、長男が
「ママがもっと早く準備したら良いじゃん」
と言ったのです。
え!?ママはあくまでも支度を手伝っているだけなんだけど!??ママの準備じゃないんだけど!??
と、思わずプンスカしてしまいました。
でも、これって私にも責任があって(むしろ私の責任がほとんどで)
当たり前のようにやってあげる姿勢でいたから、息子のそんな発言に繋がったんですよね。
息子のためを思ってやってることが、実は息子のためになっていない。。。
手伝いたい、手を貸したい、というシーンはたくさんあるのですが、
今度からはそんな時こそ「息子との距離感」を大切にして、
出しそうになった手をぐっと引っ込めることができるようにならなくては。
と肝に銘じたのでした。
また別の日、長男が2つの選択肢で迷うシーンがありました。
AにしようかBにしようか・・・
「ママはAでもBでもどっちでも良いと思うよ。でも、ママは〜〜〜だと思うから、Aが良いのかなって思ってる」
と伝えました。
すると、息子は悩んだ末に「・・・Aにする」とのこと。
後から「私のさっきの発言は息子を誘導していたことになるのだろうか?」と少しモヤモヤしてしまいました。
息子の領域に立ち入って、私が選択を狭めるようなことはしたくないなあと。
ここでも「息子との距離感」が頭をふっとよぎったのです。
でも、私も一人の人間ですから、一個人としての気持ちや意見もあります。それを伝えたい気持ちもある。
そのバランスがとても難しい。
正直「息子との距離感」にまだ正解は見つかっていません。
でも、最近読んでいた本にこんなことが書かれていました。
「親というものは子供と一緒に親になっていく。子供と一緒に親に成長していくもの」
はじめから親である人なんていないんですよね。
息子との程良く、互いに心地良い距離感もはじめからわかるものではないのかもしれない。
これから見つけていくものなのかもしれない。
そう思えるなと感じました。
授乳して、オムツを替えて、そんな一方的なお世話から始まった私たちの関係も、
「これは立ち入りすぎかな」とか「近すぎる距離は考えものだな」とか。
こんなことを考えられるようになっただなんて・・・正直感慨深いです
これも成長の一端だと思うと、ここまで育てたんだから、この悩みすら少し誇らしい。なんて思ってしまうのだから育児ってすごいなと思わずにはいられません。
(育児以外でこんな気持ちになることってそうそうないですよね)
でもまだまだ手を繋いで歩きたいし、ギューってしたいし、頬ずりしたいし、
精神的な距離感は過渡期にあると感じていますが、
物理的な距離感はもう少しゼロ距離な瞬間がまだまだ欲しいなと思う親心です。笑
「息子との距離感」・・・すぐに正解が見つかるものではないかもしれませんが、
この時期を前向きに捉えて、私たちなりの答えを探していきたいと思います。
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃