MATO PARENTS JOURNAL
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BLUE
息子の「どっちでもいい」の真意とは
柿沼 絢乃
MATO by MARLMARLの新しいコレクションテーマは「PHASE YOU」自分に焦点を当てよう、誇りを持とう
ということで、
ペアレンツライターが日々「自分らしく」いるために心掛けていることや心持ちをぜひ教えてください
という内容を頂きました。
書く側でありながら、早くも皆さんどんなことを紹介されるのかとっても楽しみ。
ライターの方々は、どんな心持ちや手法で「自分らしさ」を築いているんだろう。大変興味深いです。
夏休み地元に帰省した際、友人家族と夕日を見に。「普段撮ってばかりであんまり写らないでしょ?」と私と子どもの写真もこっそり撮ってくれていました
さて私はといいますと、
子育てをはじめてからそれまで持ち合わせていたささやかな「自分らしさ」を正直幾度となく揺るがされてきました。
「親としてこうあるべき」に縛られたこともありますし、なんなら「自分らしさ」を飛び越え
「私はこうあるべき」といういきすぎた自分への呪いのようなものもあったと思います。
本来そんなものは手放して「自分らしく」子育てをしたい。
それは全ペアレンツの願いかと思いますし、そうできる環境は、いつも目指すべきところなのではないかと感じています。
今回は私が様々なしがらみにぶつかったとき、助けられたものをふたつご紹介できればなと思います。
こんな人もいるんだな、と読んでもらえたら嬉しいです。
日記に向き合う時間は、私が私でいいんだと思わせてくれる
ひとつ目は「日記を書くこと」
子育てをはじめる前は、
しばらくは映画にも行けないし、美術館もライブも行けないだろうから、全然インプットがない生活になるのかなあと思っていました。
しかし、その想像は実際とちょっと違っていました。
目の前で、まさに信じられないスピード感で成長している我が子との生活は、私に今まで想像したことのない気持ちや経験を日々与えてくれました。
先日次男の寝姿を並べて見て、こんなに大きくなったのかと驚きました
嬉しさや喜び、時には困惑、しんどさや苦しさも、いろんな感情がどんどんどんどん自分の中に溜まっていくのを感じました。
インプットがない生活だなんてとんでもなかった。
むしろこの溢れ出てくる感情をどこかにアウトプットしなくては私の中の感情のバケツが決壊してしまう。
そんな気持ちになったのです。
あっという間に過ぎゆく息子の成長を記録したいという気持ちももちろんありましたが、
同時に私の想いをアウトプットする場として文章を書き綴りました。
「私の育児はこれでいいのだろうか?」という不安。
「みんなが思い描く“良い親”でいなくては」という強迫観念との戦い。
でも、もしかしたら一番書いているのは「私、頑張っている!」という自己激励かもしれません。笑
マイナスなことがあっても、不思議と文章に書くことで冷静になり
「私、頑張ってるじゃん。やっぱり、私は私らしくやるしかないんだ」と前を向くことができる。
日記や文章を書くことにはそんな自浄作用があると思っています。
そしてこれは別に文章だけに限ったことではないのかなとも思います。
私にとってはそれが文章でしたが、誰かに話すことで自浄される人もいるだろうし、もしかしたらそれが絵や写真、音楽の人もいるかもしれない。
大切なのは
時に色んな感情やしがらみで溺れそうになる育児の波の中で、何かしらアウトプットすることだと思っています。
他者に伝えるとしても伝えないとしても、
それがしがらみへの苦しさや、弱音だったとしても、
まずは気持ちをぽろりと外に出すことが「自分らしく」いられることの第一歩なのかも、と感じています。
一番近くで、一番強く、私の全てを認めてくれる存在
私の「自分らしさ」を支えてくれる
ふたつ目の事柄は「息子の言葉」です。
母としての「自分らしさ」を考えてみても、私もまだ母歴たかだか6年・・・
母親としての正解はどこにあるのか、もしかして正解なんてないのかなと、日々模索してばかり。
なんなら、母になったのは私なのに、私は未だに「母である私」がわからない状態なのかもしれません。
そんな時に決まって助けてくれるのが、息子の言葉でした。
時に息子の方が、母としての私のことをわかっているのだなとすら思う言葉をプレゼントしてくれます。
「ママ頑張ってる」「お仕事しているママかっこいい」「おこっても、ママが好き」
(これらの言葉をかけてくれた時のことは、それぞれ過去のジャーナルに書きました)
こんなことを言ってくれるなんて。
世間の目や無意識の判断基準、そんなしがらみなんてどこかへ吹っ飛ぶ。
子どもは世間体やしがらみの中で親を見たりはしませんね。
純粋に、真正面から親である私そのものを見てくれる。だからこそ、その物の見方で「私らしさ」を教えてくれる存在です。
母としての「私らしさ」を一番理解してくれているのは
他でもない、私を母にしてくれた息子なのかもしれません。
子どものことで迷ったり悩んだりすることも、もちろん多いのですが
息子の存在こそ、自分に誇りを持っていいんだ、自分らしくいていいんだという気持ちを与えてくれます。
今回は私の「自分らしさ」を支えているふたつの事柄を紹介させてもらいましたが
どんなペアレンツにとっても、必ず「自分らしさ」をキャッチできる方法がきっとあるはず。
今回のMATO by MARLMARLのメッセージを受けて、皆さんにも「PHASE YOU」な瞬間が見つかればいいなと願っています。
私も日々、自分を見つめ、自分を認めながら、そんな毎日を過ごせたらと思います。
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柿沼 絢乃
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃
柿沼 絢乃